東海学生サッカーリーグ1部マッチレポート 名古屋経済大学vs名古屋学院大学
9月9日(土)に東海学生サッカーリーグ1部下位リーグ首位の名古屋経済大学と1試合消化試合が少ない中で、暫定最下位からの巻き返しのきっかけをなんとか図りたい名古屋学院大学の対戦が行われた。
前半は両者とも一歩譲らず一進一退の攻防が続き、大きな決定機は両チームとも訪れなかった。公式記録上のスタッツでも前半は名経大はシュート2本、名院大はシュート3本とスタッツ上の差は出なかった。
後半開始に、名経大が左サイドでのワンタッチパスや2列目からの抜け出しを増やしてチャンスを作り出す。名経大が左サイドでサイドバック・インサイドハーフ・ウイングの3枚のローテーションを積極的に行い、名院大の守備の的を絞らせずクロス攻撃まで持っていくも名院大も集中した守備を見せあと一歩のところで失点を許さない。
飲水前には、右サイドを攻略した名院大がクロスを上げてペナルティーエリア中央で18番岡本航貴がシュートを放つも名経大19番渡辺翔矢の牙城を崩せず。
飲水後にも、両者ともに落ち着かない展開が続いたが、名院大は流れをつかむため、18番岡本に変えて14番久呂秀斗を投入するなど前線に積極的にフレッシュな選手を次々と送り込んだ。そして14番久呂がビッグチャンスを迎えるもまたもや名経大GK渡辺が渾身のセーブを披露する。
試合終盤は、0対0で推移していることからの両チームに焦りが生まれ縦に早くボールをつけるようになってしまい、さらにそれに合わせて最終ラインが押し上げができていないことにより陣形が間延びし、スペースが大きく生まれオープンな展開になっていった。
しかし、両者ともに最後決め切ることができず痛み分けとなった。
名経大としては今回の引き分けによって四日市大学に下位リーグ首位を明け渡すことになり、今後の首位奪回が注目ポイントに挙げられる。
名院大としては勝ち点を1積み上げたことにより静岡大学との勝ち点差が1となった。
どれだけ勝ち点を積み重ねて最終的にどの位置でシーズンを終えることになるのか、歯車がかみ合えば勝てるチームだと思うので注目だ。
監督インタビュー
名経大 前田拓也監督
「勝ち点1を分け合う結果となりました。勝ちきれなかった要因はなんだったとお考えですか?」
最後の精度であったりラストパスの質がまだまだでした。守備の部分では粘り強く守ることが出来ていたがために最後のフィニッシュのところで決めきることができなかったことが悔やまれます。次節に向けてフィニッシュの所であったりラストパスの質にこだわるところを意識して準備していきたいと思います。
名院大 澤入重雄監督
「下位リーグ首位の名経大とポイントを分け合いました。どのように受け止めていらっしゃいますか?」
我々名古屋学院大学の置かれている状況は勝利が求められる為、次の試合に向けて良い準備をするだけです。
MVP選手インタビュー
名経大 19番 渡辺翔矢選手
「決定的なピンチを何度も防ぎました。勝ち点1という結果はどのように受け止めていますか?」
前節、接戦の中終盤に失点をし勝ち点を逃してしまったので今節は絶対に先制点は譲れないという気持ちで望みました。後半、何度も決定機をつくりますがなかなか決めきれず、それでも焦れずに集中を切らさずプレーできたためピンチを防ぐことができたと思います。この勝ち点1を無駄にしないよう次節に向けてチーム全体で準備していきたいです。
名院大 11番 岸本陽選手
「今節は下位リーグ首位相手に引き分けました。ここから名院大が浮上していくために岸本選手にどのようなことが求められてくるとお考えですか?」
内容は全然やれるしなんなら僕たちのほうがいいゲームをしていたけどゴール前の最後の質が低いのでもっとゴール前で冷静にアシストやゴールに繋げないと勝ち切れないなと思いました。 だからこれからの練習でゴール前の質にこだわって試合で結果を出せるようにしたいです。