東海学生サッカーリーグ2部マッチレポート 名古屋商科大学vs愛知教育大学
9月16日(土)に名古屋商科大学(以下名商大)と愛知教育大学(以下愛教大)の東海学生サッカーリーグ2部の一戦が名古屋商科大学グラウンドで行われた。
前節、中部大学相手に16対1の大敗を喫した名商大は、今節巻き返しを期しホームグラウンドに愛教大を迎えた。
対する愛教大は後期開幕後、南山大学に4対0で勝利、名城大学に3対3で引き分け後半戦は好調なスタートを切ったかに思われたが、前節名古屋大学に1対4で敗れ今節は勝つか負けるかで今後のリーグ内での立ち位置が変わる大事な一戦となった。
前半、開始初めはどちらかがボールを握るというわけではなく、スピード間のある落ち着かない展開でスタートした。
前半開始10数分で愛教大にアクシデントが起こる。ここ数節愛教大攻撃陣を引っ張っていた20番伊故海優太が相手選手との接触で倒れこみピッチから離れる。
10人になった愛教大相手に名商大が押し込む展開が続き、流れを引き寄せて伊故海がピッチに戻った数分後の前半18分、名商大10番都地隆斗が左サイドで突破しマイナスのクロス。最後は6番大井元気がダイレクトで合わせて1点リードする。
失点後は、愛教大が守備を修正し、サイドを起点にした狙いのある攻撃で攻勢をかけるが、精度を欠き同点ゴールを挙げることができないまま、1対0でハーフタイムに突入する。
後半開始後は、名商大も愛教大も両チームとも一進一退の攻防を繰り広げるが、お互いゴール前までは侵入できず決定機は作れなかった。
しかし、名商大が一瞬の隙を見逃さなかった。愛教大の中盤とDFラインの間に少しできたスペースにボールが入り、そこから途中出場した名商大9番墨江康哉が斜めのランニングでDFラインを引き裂き、追加点を記録した。
2点差にされた愛教大は前線の組み合わせを変え、なんとか1点を取ろうとロングボールを入れるも5バックの手厚いブロックに跳ね返され、90分にコーナーキックから追加点を許し、勝負あり。3対0で名商大が勝利した。
名商大は勝ち点を15に伸ばし4位争いに望みをつなげた。
一方、勝ち点を伸ばせなかった愛教大は次節3位の岐阜聖徳学園大学と対戦する。
まだ5位との勝ち点差はわずか5であり、ここから残り5節の巻き返しに期待したい。
監督インタビュー
名商大 井谷隆太監督
「前回の大敗から1週間でチームのパフォーマンスを改善させられた要因はなんだったのでしょうか?」
前回の大敗はチームコンディションによるものが非常に大きかったと思うので、ある意味そこは素直に切り替え、無駄に引きずることなく高いモチベーションで今回臨むことができました。
チームコンディションの回復を念頭に継続してきた戦術等は変えず、特にディフェンスの部分の再徹底、修正等に取り組んだことが無失点の勝利に繋がりました。
愛教大 江崎亮介監督
「今節も残念ながら敗れてしまい,連敗となってしまいました。
次節勝利するためにはこの1週間どのような準備をすれば良いとお考えでしょうか?」
名商大が前節の敗戦からしっかりと切り替え、我々に対して力強い立ち上がりから素晴らしいゲームをしたように、私たちも次節に向けてメンタル面の切り替えがとても重要になってくると思います。
我々は東海学生で最も技術に乏しく、人数も少ないチームです。
後期のスタートで上手く行った分、慢心や油断があったかもしれません。
怪我人も多く、厳しい状況下ですが、個人個人やチームとして夏に取り組んだ前向きなトレーニングができれば結果はついてくると思います。
いい準備をして次節に挑みたいです。
MVP選手インタビュー
名商大 9番 墨江康哉選手
「途中投入から欲しかった時間帯に追加点を確実に決め切りました。どのような心境でしょうか?」
1-0で迎えた後半は次の1点が大事だと思い、途中交代し点が欲しい時間帯で伊藤瑠選手からのスルーパスで自分にチャンスがきて決めきれて良かったと思いました。
愛教大 9番 間瀬新太選手
「今節は攻撃の起点として奮闘しながらも,悔しい敗戦となりました。悪い流れを断ち切るために次週は大事な一戦となります。意気込みをお願い致します。」
今日の試合ではお世辞にもMVPに選ばれるほどの活躍をしていたとは言えないので、次の試合では自分がチームを勝利に導き、MVP級の活躍が出来るようにこの1週間準備したいと思います。