東海学生サッカーリーグ2部マッチレポート 愛知大学vs名城大学
9月30日土曜日に、東海学生サッカーリーグ2部愛知大学(以下愛大)VS名城大学(以下名城大)の試合が愛知大学グラウンドでナイターで開催された。
今季、昇格組ながら、入れ替え戦に回る10位とは6ポイント差を維持している愛知大学と、後期が始まってからいまだ勝利がなく、後期初勝利を是が非でも手に入れたい名城大学の試合となった。
前半は、両者シュート数にほとんど差がなく、どちらかに流れが行くわけではなく、このままスコアレスでハーフタイムに突入するかと思われたが、右サイドで23番小森明輝がドリブルで運び、中央へ折り返す。そして10番鈴木新之介がトラップで正確に止め、右足でシュートを放ち、45分に先制に成功する。
1点リードされた名城大学は後半開始直後から11番深澤僚介を投入し、深澤を起点に右サイドでチャンスを増やしていく。対して愛大も左ウイング9番長友一輝が独力で突破を図る。後半開始後からはウイング対決が見物となった。
次にスコアが動いたのは57分だった。左のCKから混戦となり最後は、10番藤田裕貴が押し込んだ。名城大が振り出しに戻した。
同点とされた後も、愛大は攻撃時は4-3-3気味の形をとり、各所で三角形をローテーションさせながらビルドアップの出口を作り、ボールのパススピードを早くして前進させていく。
対して名城大は9番松永悠碁のみを前線に残し、他の選手は全員帰陣してブロックをしき、シュートコースをなくしGK松崎風馬を中心に失点を許さない。
試合終盤には、一転してサイドを起点とした名城大の攻勢が続くもゴールラインを割ることはできず1-1のドロー決着となった。
愛大はこれで2戦負けなしとして残留へ大きく前進して次節、名古屋大学との1戦を迎えることになった。
名城大は後期初勝利を目指して、首位東邦大学をホームの名城大学グラウンドで迎え撃つ。
監督インタビュー
愛大 浪崎聖治監督
「勝ち点の近い名城大学との試合で,先制しましたが,追いつかれてドローとなりました。引き分けという結果についてどのような認識ですか?」
いろいろな状況を受け入れるのが、監督の仕事。
思い通りにならないのがサッカー。それを楽しむようにしています。全て思い通りになったら、それは単なる手続き。それが一番退屈。
名城大 坂野公一監督
「同点に追いつき,終盤猛攻を仕掛けましたが,結果としてドロー決着となりました。勝利にあと一歩のところで足りなかったものはどのような点だとお考えですか?」
やはり最後決めきるところですね。
前半からチャンスはありましたが、なかなか決めきれませんでした。そんなか、失点してしまい、焦りが生じました。チームとして、決定力を上げることが、勝負強いチームになるための課題だと思います。
MVP選手インタビュー
愛大 10番 鈴木新之介選手
「素晴らしいゴールを挙げました。ご自身のゴールを振り返ってください。」
練習通りの形が出てよかったです。
名城大 10番 藤田裕貴選手
「結果は引き分けとなりましたが,試合内容としては,うまくボールを繋ぎながらスペースを見つけて良い攻撃ができていたと思います。その点についてはどのようにお考えですか?」
自分たちは良い攻撃ができても、最後のフィニッシュの部分で決めきれないシーンが多いと感じています。そこを決めきることが、課題であり、勝ちにも繋がると思うので、しっかりと準備し、次節は勝ちたいと思います。